インラインスケートが嫌な思い出につながる事がありませんように |
はじめに
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楽しい話だけしてインライン人口を増やしたいのですが、そうはいかないと思いますので経験の浅い私が
考えられる範囲で記述してゆきたいと思います。でも、体に良い面も沢山あります。
当然、どんなスポーツにも危険はあると思います。
皆様も自己責任に於いて楽しまれると思いますが子供については、やはりその保護責任は親にあります。
考えられる限りの危険を排除して、さらに様々な危険性について理解させる必要があるでしょう。
ただし、基本的にプロテクター等をちゃんとしていれば、そのリスクは他のアウトドアスポーツと変わらないと思います。
だから私は周囲の人間をインラインに引き込む時に、プロテクターの重要性については耳タコのように繰り返します。
インラインの転倒というものは滑っているうちに体がコケ上手になってくれるので、スラロームをやっていて
大怪我をする様な事は、殆どないといっても良いかもしれません。
しかし、それ以外のジャンルでは痛い話は色々あります。
安全への姿勢
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▼私が考えるプロテクターの重要性
当たり前なので解説の必要もない程ですが、そのリスクを知ってもらう事で着用する習慣を身につけて欲しいものです。
未経験の方には想像つかないと思いますが、プロテクターをつけて転んだ時の衝撃のなさに驚きました。
膝を使ってスライディングする技だってあるほどです。
プロテクターの装着について、感覚はひとそれぞれだと思いますが、初心者の私にはプロテクターが格好悪いものには思えません。
むしろバイクでいうならツナギのようなセンスすら感じます。
特に、子供などは大人の真似をしたがるので、本当は上手な人がきちんとつけていると、良いお手本になるのでしょうが
私の現状では下手な奴の負け惜しみの様です。
また、ファミリースケーターで始めからちゃんとプロテクターをつけさせている場合はできるだけ長く、その習慣を続けるべきでしょう。
1度でもプロテクター無しで滑ってしまうと「プロテクターなんかなくっても大丈夫」という感覚がついてしまいます。
しかし、お父ちゃんともなると、一家の大黒柱ということで自分だけの事では済みませんからやはり重要です。
それに慣れないうちは、転び方も慣れていないので、よく変な転び方をします。
また、完全装備で安全を確保して転ぶことへの恐怖感を取り除く事で上達も早くなると思えます。
あくまで怪我をするのは自己責任の範疇ですが、CR等大勢で滑る際には
怪我によって楽しい雰囲気が壊れてしまうことだってあります。
何よりみている方が痛い。という訳で一緒に滑る人の為にも是非。
▼プロテクターのメーカーについて
「一番問題に思いますのは、メーカーだと思います。」というご指摘がありました。ごもっともです。
実は、私もダ○エーで買った聞き覚えのないメーカー製のものを使っていましたが、装着感や通気性などが不満で
ブランド物に換えてしまいました。( 情報収集が不十分だったばかりに無駄金ばっかり・・・(T-T)
)
でも、現在は初体験の時の貸し出し用として使っています。
嫁さんが使わなかったヒップパッドも・・
◎「やはり、ローラーブレイド製が、一番だと思います。ヘルメットも出来れば、自転車メーカーの物を、使ってほしいけど・・(コストは、良くないですが)」
◎「装着感ではサロモンが良い」
◎K2は解放感が高く、脱着が容易で私は結構気に入ってます。
私が少しでも皆様のお役に立てればと自腹を切って(嘘です)作成した各メーカーの比較も一応掲載しておきます。
ちなみに、アグレッシブが中心の様ですがプロテクターマニアような頁が参考になると思います。
服装について
インラインをやる時の服装ですが、安全面を考えれば長袖、長ズボンが理想です。
長袖の場合、夏場は暑いですが腕に変な日焼けをつくらないメリットはあります。(手は無理だけど)
しかし、汗だくになるので実際のところは速乾性の強い機能シャツがやっぱり一番多いでしょう。
長ズボンに関しては、ゆとりのある物が比較的快適です。
きっちりしたものの場合、上から膝プロテクターを付けた時につっぱってしまいます。
見かけを気にする人は、ゆとりのあるスボンの下で膝に直接つける方もいます。
この場合は、転んだ瞬間にお洒落な穴ができる事が殆どですが・・・
とにかく滑っていれば、転ばなくなったり、ダメージの少ない転びかたができるようになるので
そのあたりは技術が身についてから自己判断して下さい。
▼頭(後頭部)
大人の人が公園でのんびり滑っている様子をみると、ヘルメットをしている人はあまり見ません。
少ない経験の範疇ですが、ケース的には後頭部を打つことは確かに少ないと思います。
というのも、公園でのんびり滑っている状況では、後ろゴケの殆どはお尻からが多いようです。
しかし、ハードな滑りを必要とするカテゴリやCRで街中を走る場合は全然別です。
受け身の心得があっても、車と接触すような場合には必ずしも無事とは言えません。
さらに、子供には必ずヘルメットをさせています。
大人と子供がぶつかるのは軽自動車がダンプにぶつかるようなものですから。
他にも、私の様な天然の緩衝材が薄くなった人間なら(T-T)、普通の帽子でも無いよりはマシでしょう。
日焼け、日射病防止にも役に立ちますしね。
▼顔
後頭部より、こちらのケガの話のほうが耳にします。(しかも痛い)
前に転ぶ際に手が、間に合わなかった、役に立たなかったといった感じですが
顎、前歯、頬骨、またはそれらの複合などダメージは少なくありません。
対策といっても、顔を覆うものはホッケーで使う様なものやフルフェイスのヘルメットくらいしか思いつきません。
慣れた人や受け身が出来る人はとっさに体を捻って、肩から転がる様にします(前方回転受け身)
しかし、これらのケガの状況には共通点がありました。
初心者〜中級者位で多少スピードが出せる様になった人です。
ゆっくりしか滑れないうちは、体の反射の方がフォローしてくれるのでしょう。
とにかく始めは無理にスピードを出さない様にしましょう。
そして余裕があったら受け身をマスターするようにして下さい。 日常生活でも役に立つ事もあるかもしれません。
私は路面が粗い場所等では軽い腕振りを加えて、転倒時の受け身にたいする保険としています。
転倒時のイメージを頭に描いておくことで、とっさの場合に体が反射的に動いてくれる事があります。
▼膝(ひざ)
プロテクターをつけていない場合、ケガの大半は膝か手なので、あえて順位をつけるならこの二つは同位です。
私はバイクで膝のお皿を割った事がありますが、膝というものは歳をとったり気圧によってその傷が疼く事もあります。
転倒の際にも膝を曲げる事で、地面の近くまで体を持っていくことで衝撃を和らげる事もできますので、そういった
コケ方でも膝が真っ先に地面に着く事が多いです。
また関節は歳とともに弱くなってゆきますので、膝の関節は大切にしましょう。
▼手(手首)
やはり転ぶ時には手が最初にでてきますので、皮が厚くても一番ケガをしやすいのかもしれません。
また手首の骨って結構もろかったりもします。着けていれば滅多に怪我をする話は聞きません。
この手のプロテクターは、主に手首と手のひらを保護する様に作られています。
初めての人にありがちなのが、手のひらと甲を逆に装着するパターンです。
つけて見れば、なんとなくわかるんですが当然、固い方が手のひら側です。
でも、私は初日に上下逆につけてました。(指先がむき出しになるようにつけるんですね)
みんなそこまで注意してみていないのか、当日は全く誰も気がつきませんでした。
立った状態で文字やロゴが逆さまだったらまず向きを疑ってください。
▼肘(ひじ)
私が経験した範囲では、擦りむく程度が多いのですがまぁケガをした方が面倒なのでやはり装着します。
膝、肘は上下を逆つけたり衣類の上から装着していると、肝心の時にずれているといったことがありますので、ご注意ください。
▼お尻(尾てい骨)
大人になると骨も硬くなり、体重も増え、身長も伸びているのでここをやるケースもあるようです。
私の場合、初めてのインラインでお尻を打った嫁さんに、パンツ型のヒップパッド(\6800)を買ったのに
「格好悪い」と、はいてくれません。(T-T)
慣れてくると後ろごけは殆どありませんし、しゃがむ様に転んだししてショックも少ない様です。
転ぶ瞬間に体を捻って尻餅を避ける人もいました。
ただし、始めた初日にこれをやる人は決して少なくないのでできれば最初の数回だけでも
ヒップパッドを使えると良いのですが・・・(スノボーやるひとなら持ってるかもしれません)
アイススケートの場合は、氷のように摩擦が少ない上での転倒なのでケガが少ないのでしょう。
そういう意味では、やっぱり埼玉の県民福祉村のような場所が安心ですね。
▼インラインの敵(勝手にこっちが敵にしてるだけです)
すべてのレベルに該当するわけでもありませんし、歩いてても危険なものもあります。
初心者の敵 |
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坂 |
上り坂はともかく、下り坂は未熟な人にとっては命懸け。 |
子供、初心者 |
予想がつかない動きをします。加害者になる危険性もあります。 |
虫 |
目や口にはいった経験をお持ちの方は少なくないはず・・・。白い服の方は要注意だそうです。 |
羞恥心 |
ご近所や上手な人と滑るのは結構恥ずかしいもんです。 でも滑らない人は羨んでいるだけで、上手な人は友達になっちゃえば強力な味方です。 |
スケーターの敵
まぁインラインに限った事でもありませんが・・・ |
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雨 |
グリップが極端に落ちるのでインラインには不適。夏の午後は定番のスコールも。 基本的に横に蹴るので滑ります。 土砂降りの中スラロームをやった強者達もいるようですが・・・。 |
風 |
追い風で直線を滑るだけなら快適ですが、向かい風のロングランでは体力が持ちません。 パイロンは飛んで行くし、押されたり押し戻されたり、おまけに私はコンタクトで(T-T) |
紫外線・高温 |
対策していないと、素肌にプロテクターの跡が・・・夏は水分補給で熱中症に備えましょう。 30度以上で厳重警戒、35度以上は原則運動禁止というのがお医者様の意見です。 |
CR(シティラン)の敵
CRにはある程度の技量または上級者のサポートが必要です。 |
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側溝 |
まっすぐにつっこむと、見事にハマリます。 |
小石、段差、点字ブロック |
まぁ、ものともしない人もいます。シザースで越えるのが基本です。 |
白線、マンホール |
滑りやすいです。濡れていると特に。 |
駐車中の車輛 |
駐車中の車両脇を通過する際には車内の様子を確認する余裕を。助手席側は特に注意。 |
歩行者 |
進むペースが全然ちがうんですよね・・・ |
自転車 |
インラインは歩行者以上自転車未満の立場、お互いに動きが重なることも、食い違うことも。 |
走行中の車輛 |
上の理由から車道を走ると、車が攻撃してきます。特に営業車には目障りのようです。 |
犬 |
スケーターを見慣れた公園の犬はともかく、スーッと近寄ってくるスケーターを警戒するようです。 |
ごく一部の人(私)の敵 |
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ローラースケートをやってた初心者 |
ちょっとだけ上手くなった気分をアッサリ叩きのめしてくれます。 |
ビデオ |
自分が作り上げていたイメージをぶち壊して現実の姿を映してくれます。 |
▼滑りすぎに注意
別の項目にも書いてありますが、トリックの中には膝、腰、足首に負担をかける物があります。
知らず知らずのうちに腰に負担をかける様なスタイルで滑っているケースもあります。
その反動は翌日にならないとわからないので、呉々もハマリすぎて無理をしない様に。
ちなみに無理がないスケーティングなら丸1日滑っても全然平気です。
42.195kmだって楽勝な人達もいっぱいいます。
他の対策
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▼スポーツ保険等の加入
起きてしまった場合にできるだけその負担を軽くするためには必要でしょう。
保険については、マルマン保険ではインラインスケート向きの保険プランがあるようです。
▼ファーストキットの常備
転ばぬ先の杖として、これらのキットと知識があると便利です。
いろいろと例を挙げてみますので、よさそうな物を選んで常備していれば、自分に限らず役に立ちます。
初心者のうちは自分が一番必要かもしれませんしね。
傷テープ(バンドエイド)
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定番ですね。昔は使うと傷口がふやけたりしたものですが 最近はジェル状になって出血を止めるもの等、使った方が早く治るようです。 |
急冷材
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使い捨てカイロと反対に、一定時間冷たくなる物です。安いのは100円位。 救急処置では、安静、冷却、圧迫、挙上が基本ですので。 用途は高いので車に常備しましょう。冷やしすぎないようにも注意。 |
アイシングスプレー or ヒエピタ
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まず炎症箇所を冷やして腫れを防ぐのは、打ち身、捻挫、肉離れの基本ですね。 急冷材より手軽ですが効果は急冷材の方が上でしょう。 |
湿布
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持ち歩かなくてもいいかもしれませんが、早く対処するに越したことはないでしょう。 |
メンタム
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バイク時代からの愛用で擦り傷なら、これを塗って風にさらしていれば すぐに瘡蓋ができるので、個人的には気に入ってます。 でも・・・暑いと溶けます。 |
イソジン液&イソジン軟膏
(外科用の茶色の消毒液と軟膏) |
消毒液も必需品ですね。 |
テーピングテープ
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テーピングの知識がある人がいれば、これは頼もしいですね。 インラインにも絶対役立つと思いますし、是非マスターしたい技術です。 でも・・・情報が多すぎて選別できませんので御自分で検索してください。(^^; |
綿棒
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▼医療知識の常備
医療関係者でないので、ここでの言及は避けますが応急処置とリハビリについての知識を
身につけておくと、絶対に良いと思います。荷物にもなりませんし一生使えます。
もちろん、最後にはお医者さんに診て貰うのは当然ですが。
最後に、リンクにある「万有製薬」のメルクマニュアルは怪我に限らず病気の際にもご利用ください。
知人の外科医の話ですが、「手伝うのは医者だが治すのは本人なので、まず自分の状態を理解するように」
ということでした。キーワードは「スポーツ障害」です。
痛い話、肝を冷やした話
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アグレッシブに関してはその性格上どうしてもケガとは無縁でいることが難しいようです。
プロテクターやヘルメットである程度は防げますが、肋骨骨折や脳震盪など
痛い話も枚挙に暇がありませんのでとりあえず省略です。(^^;)
膝(擦過傷)
私と一緒に某インラインの極楽スポットへ向かう友人K君。
まだプロテクターを買っていない状態でアーチ状の管理橋を越えようとしたとき・・
当然、上りがあるのですから下りが待っています。
加速してゆくK君は、明らかにコントロールを失っていました・・・
何もプロテクターを付けていないのに、主に膝の擦り傷で済んで何よりでした。
それと、減速の大切さを身をもって教えてくれたK君に感謝。
突き指(全治一カ月)
バックの練習をしていた所に、子供が近づいてきてバランスを失いお尻から転倒。
この時に、お尻ををかばおうと先に指を出して中指と薬指を突き指。
腫れは3〜4日でひきましたが、指の痛みは3週間程残りました。
手首骨折
スラロームの順番待ちの際、なにかの拍子にストンと尻餅をつくように後ろに転び、その際に手をついて手首骨折
手首は一番脆い部分ですので、プロテクターの中では最重要だと思われます。
肘、頭
高速バックスラローム中に足が絡まって、後ろに転倒するケースです。
硬さ故〜。
これらのケースは、プロテクターをしていても防ぎようがないケースだと思われます。
普段からのストレッチや運動前の柔軟でリスクを減らしましょう。
しかし負荷がかかった時に関節の限界を越える事もあるので柔らかすぎもまた問題ですが。
傷病 部位 状況 カテゴリー プロテクター 診断、回復 肉離れ 足首準備運動なしに久しぶりに滑っていろいろとやってみた。 エンジョイ 全治三週間 捻挫 腕クロスの練習中にパイロンでつまずいて転んだ スラローム 有 全治一週間
子供
「子供(小4年)と大人(25,6才)が同時に、右折(子供)と左折(大人)をして
子供のみ、頭部後ろ側を、強打したために、某大学病院に運び、脳波チェックを
お願いしました。さいわい、大事には至りませんでしたが、身の凍る思いでした。
ぶつかった大人は、事が済む前に、帰ってしまいました。」
▽体格だけ大人だった方のようですね。
しかし、子供の動きは予想がつきにくく今の実力では私も加害者になりかねません。
四六時中見てるわけにもいきませんし、やはり子供にヘルメットは必需品なのでしょうね。
スピード
レース等の高速走行時に転倒して大怪我をするという話は時々聞きます。
(公園で高速周回中に転んで怪我をする話しも)
フルフェイスしかない?
レース中に転倒、かなり顎が上がっていた状態らしく顎から口元にかけての怪我。
お尻?
ロードレース中に、コケて、肛門裂傷(1ヶ月くらい入院)
五輪になると速度も半端じゃありません。
>特殊な例だと思いますが・・・すごく痛そうだけど、一体どうしてこうなるんでしょうね。
トリックの最中にも・・・
Fクロスが出来る様になった時点で、軽い下りもあったので意志に反して加速。
前方に転がったものの頬骨等3箇所を骨折。
>まだブレーキやターンも充分でなくコントロールに不慣れな状態では絶対に
>加速することはやめましょう。
>始めは早く滑るよりもキレイに滑ることを心がける様に練習して下さい。
>綺麗なフォームで滑れば速くもなれるし、見る人を感動させられますから。
スピードに乗ったインラインは時速二〜三十数kmにもなります。(もっと早くも)
この状態で転ぶとそれなりの怪我になる訳です。後述の擦り傷の話もご覧ください。
ファッション
サングラス
市街地を走行中、転倒した際に割れたサングラスで顔の一部を切った。
虫よけや埃除けにもなるのでコンタクト使用者なんかでも必要なんですけど出来れば
プラスチック等の方が安全でしょうね。
服装にご注意
公園を快調に周回していた所、腰に巻いたウエアから垂れた紐がウイールに絡まって
急ブレーキをかけられた様に前に転倒。顎を強打して下顎骨折と歯を数本・・・
紐などが垂れていると絶対に危険です。
踵加重で、小さな障害物に対するショックに強いスケーティングを意識して
速度を出す際には充分に注意して下さい。
ゲーム
某掲示板で真偽は不明ですが、ホッケーの方が公園で女性にぶつかった事故の話がありました。
スラロームの場合は、パイロンが並んでいるので、他の公園利用者も迂闊に近寄らないと思います。
また、初心者は速度がでていませんし、他のスケーターの方も基本的には周囲に注意を払っているので
歩行者と激突なんてケースは、ある程度限られると思うのですがゲームになると別です。
一般の公園でこれを行うことは、激しい動きに加えてスケーターの注意もゲームに移りがちです。
ホッケーに限らずインラインを履いてのゲームは熱中してしまうとある意味プレイヤー自体が凶器となります。
ゲームを行う場合は、周囲の安全を十分に考慮した状態で実践して下さい。
しかし、大きな場所を占有してしまうと、公園利用者がクレームを出しかねないので難しいところです。
激安シューズからブランドシューズへ
子供に良い靴を買ってあげた当日、30秒程目を離した隙に子供の姿が消えました。
とっさに頭に浮かんだのは、その公園で以前滑っていたゆるやかな坂道。(すべらない靴では加速しなかった)
あわてて見てみると、ちょうど坂の上から滑り出した状態!(その坂の終わりには側溝があるのでクラッシュは必死)
子供は自分でコントロール出来ない状態に気がついて辛うじてバランスをとったままみるみる加速して近づいてきますが
私も操れないインラインを履いた状態です。このとき、その瞬間がスローモーションのようにずいぶん長く思えました。
しかし側溝の手前で、なんとか無事受けとめることが出来ましたが、マジで肝を冷やしました。
坂道などでは子供は自分のコントロール限界がわからずに、気がついた時には体が硬直しています。
「絶対に追い抜かない」等のルールを作って大人が前にいるようにしましょう。
坂道が視界にあれば、隙を見て子供は必ずそこに行きます。
初心者ファミリーの場合、坂道が近くにあるスポットは避けるか、絶対に目を離さない様にして下さい。
水は怖い
インラインを履いたまま泳ぐなんて川で泳いだ田舎者の私でも不可能です。
道満グリーンパーク自体は、広くて路面もよくインラインスケーターにとって非常に恵まれた公園ですが
近くに大きな湖(溜め池)があります。
ここには柵もなく容易に水辺に近づけたり、一部ではそのまま路面からつながっている場所もあります。
私たちがいった日に、(インラインとは関係なかったようですが)二人の子供が溺れるという不幸な事故がありました。
インラインに限った事ではないのですが、子供の動向には細心の注意を。
インライン履いて泳ぐ自信は河童のような頭をもつ私でもありません。
子供の飛び出し
知人の話ですが、彼がトラックで配達している時にインラインを履いた子供が横からぶつかってきたそうですが
子供にとっては急に飛び出したトラックにぶつかったというべきなのでしょう。
保護者同伴でないCRは、たとえ近所でもさせないのが正解でしょうね。
デタッチャブル( 脱着式)スケート
レアケースとも言い難いくらいのケースだと思われますが、デタッチャブル( 脱着式)スケートで
市街を滑走中にフレームが外れて転倒。特にコーナーリング中等は要注意と思われます。
パイロン
不知火の練習中に転倒して二個重ねのパイロンに垂直落下。パイロンが脇にささって肋骨負傷。
一見柔らかいパイロンも力のかけ方によってはかなりの強度を発揮するようです。
100円均一のパイロン等は特に硬くて細いので要注意です。
肋骨負傷された方(秘)の旦那様は100円パイロンがお尻にささってしばらく蒙古斑が消えなかったとか(笑)
できるだけ柔らかい素材のパイロンの登場を期待したいところです。
私も実際この話を聞くまで擦り傷をナメていました。 インラインのロードレース大会にて、転倒により擦り傷を負ったCさんのお話です。 広い傷ながらもご本人も擦り傷ということで、周囲を気づかわれたのか、その後電車で帰宅されたのですが 思ったより傷は深く、ズボンを真っ赤に染め、翌日には腫れ上がって歩けない状態になりました。 |
-以下ご本人の原文のまま転載- さすがにヤバイと思ったので、病院で診てもらいました。 病院に行ってみると、「ちょっとひどいな。今日中に熱が出たり腫れが足首に到達したら夜にもう一度来なさい」と言われました。 その通りになって再度病院で診てもらうと「だいぶ酷くなってる、こりゃまずい」と言われ、 「これ以上悪くなると私の手に負えない。紹介状書くから大病院に行ってくれ」と言われました。 しかも、大病院に行くということは入院するということらしく もし入院するようなことになったら50%の確率で左足を切断しなければならなくなるとのこと。 「水曜日一杯までがヤマ場ですが、無理だと思ったら決断して下さい。早めの決断が必要です」と言われました。 しかし、ヤマは越えたようです。 水曜日の朝は太腿と同じくらい太かった膝下も、まだ太いとは言え足らしくなってきました。 38度あった熱も37度を下回りました。少し歩けるようにもなりました。 確実に快方に向かっています。(快方へ向かえばそんなに長引くものではないらしい) 足を切断しなくて済みそうなので、治ったらまたスケート滑れそうです。 (中略) 僕は専門的なことはよくわからないので、思い当たることを箇条書きで挙げてみます。 ■傷口が見た目より深かったこと(深さが約5ミリまで達してた) ■転んだ場所に雑菌がウヨウヨいたこと ■帰りの電車(東武)で立ちっぱなしだったこと ■大阪に着くまで長時間放置したこと ■傷の程度を自覚していない為に油断してたこと とにかくアスファルトで擦り傷を作った時は、遺物を取り除いてから消毒をすることが大切みたいです。 程度が酷い時は、なるべく早く病院に行った方が良いです。 今回のように、自分が思ってるより深い傷であることがあるので、油断は禁物ですね。 転倒後は、左足が思うように動かず、まともに滑れませんでした。 ひたすら意地で完走しました。 しかし、時には「勇気ある撤退」も必要ですね。 (中略) 広くて深い擦り傷は、異物や雑菌が多く入り込むらしいです。 異物も表からは見えないんです。(実際スネの傷には異物がたくさん入ってました) アスファルトと接触して作った擦過傷は、多くの場合見た目より深いらしいです。 インラインスケートは、基本的にアスファルトの上で滑るので、常にこういったケガの危険性があります。 みなさんも十分注意して下さい。 -以上- |
また、これに対するRさんのコメントも大変参考になるものでしたので併せて転載させて頂きます。 |
基本的に、擦り傷といって侮ってはいけないみたいです。 大人になると「破傷風」の注射って滅多に打ちませんよね? なので、ちょっとした切り傷・刺し傷・擦り傷で大変なことに繋がるらしいです。 傷口が大きい場合や出血が4分〜10分以上続く場合は、とても危険なんだそうです。 また、痛みと共に痺れや腫れ、感覚の麻痺が伴う場合も。 5年前までさかのぼって、破傷風の注射を打った記憶の無い方は、なにはともあれ即病院へ! 広範囲の傷口の応急処置は、大量の水で傷口を洗い流し、ガーゼやタオルで少し強めに圧迫止血して救急病院へ行くこと。 特に大きな血管が通っている個所や四肢を怪我した場合は早急に119番。 またその間の安静姿勢は、心臓より高い位置に傷口を持っていくようにして、 下肢を怪我した場合は、必ず横になり下肢を上にあげておくこと。 また、早く乾くようにと息を吹きかけたり、傷口を舐めたりすることは危険です。口の中の雑菌は、想像以上に脅威なんだそうです。 (以下略) |
ロードレース中は、原付並のスピードが出ており、プロテクターについてもヘルメット、グローブのみで足は殆どむき出しに近い状況ですので 転倒でのケガも公園の比ではありません。 しかし、公園にも雑菌はウヨウヨいますので、擦り傷でこのような事態にもなりうることを充分に認識しましょう。 |
以上、色々書いて及び腰になられたかもいらっしゃるかも知れませんが、どんなスポーツでもそれなりの怪我はあると思います。 スキーやスノボでも沢山の事故や怪我が発生している様に。 しかし、インラインスケートは通常、自分のスキルの範囲でしか滑れないのでスピードが出せない初心者が高速で大怪我をするような事は殆どありません。 (坂道へ突っ込む様な無謀な事をしない限りは) 初めはせいぜい尻餅位、そして慣れていくに従って転ぶ回数も減り、転びかたも上手になってゆきます。 特に、公園内で行うスラロームに限っていえば、大怪我をする事は皆無じゃないでしょうか? 実際に私の様な、「ケガは嫌い」「転倒怖い」と言う「へたれスケーター」だと、全く転倒しない日というのが殆どです。 でもその代わり上達は亀のよう・・・(T-T) |
自己の責任内で安全に気を使って楽しみましょう。 |