例によって間違いを恐れず、一応解説してみます
間違いがあったらお手数ですがご指摘願います。

●普段のお手入れ
以前そのまま放置していたら、車に乗った瞬間にどっかの部室の様な臭いがしましたので
私が普段インラインの後で行っている内容を一応アップしておきます。
(ただし車の中に靴を放置というのは、暑い時期には決してお勧めできません)
まぁ写真で解説するまでもないんですけど、それじゃ寂しいのでイメージしやすいと思いますので
写真付きでアップしますが、別にP●Gからお金を貰ったわけではありません。(貰えるものなら歓迎ですが)

私が普段車載しているのは、プロテクター用と靴用の
消臭スプレーです。
合成皮革には使えないらしいのでたっぷり汗を吸った
布面を表にして広げます。
表面が軽く湿る様にスプレーします。
揮発で消臭するようです。
なんとなくしっとりしました。

後は、日陰に放置です。(^^)
放射状に広がる消臭剤に対して靴用の消臭剤は
細かいパウダーの様な感じで靴の奥まで広がります。
これもたっぷり汗を吸ってますね。
というわけで、ただスプレーしただけです。
スキー等もシーズン中は、なかなか洗えないのでこんな感じで騙してしますが、インラインはもっと気軽に洗えますね。
次回はお洗濯編をアップします。


●ウイールについて
私の当初の疑問は、「ウイールってどれくらい持つのだろう?」というものでした。
ショップでみかけたウイールの値段は、私の特売シューズに対してあまり安いと思えなかったからです。(T-T)
ウイールはその人の滑り方、滑走距離、路面、季節、ウイールの種類と質によってその減り方は違います。
だから一概にどれくらいで交換が必要になるかは、なかなか一言では言えません。

各ウイールの減りを均一に保つ為ウイールのポジション交換を行うローテーションの頻度についても、人様々です。
80km〜160km毎にローテーションを1回というのを聞いたことがありますが、2週間に1回という人が多いようです。
ここで、私のウイールがこの時点でどれくらい減ったかを、参考に(なりませんが)掲載しますと・・・
78A 110日目、左右のローテーションを1回

フロント(殆ど減ってません)

リア(ローテで平らになりました)

リア横(2、3mm減った感じです)
・・・あまり減ってません。特殊舗装等の路面の良い場所でちょこちょことしか滑っていないせいです。
これこそが上達が遅いことの一因だと思います。
同じ時期にはじめた方には、既にウイールを交換した方も珍しくありません。(みなさん既にお上手です)
一年を過ぎた時点で初年度のウイール交換は結局1回だけ・・・。
二年目に新しい靴となって、82Aのウイールで平均1日1時間で3ケ月滑った所、一番減ったウイールは-9mm、減っていないウイールは-4.5mmでした。
ちなみに一緒に始めた子供のウイールはこの時点で-2mm。・・・ホントに体重の差も大きな要因ですね。
北海道を一周された方の話ですが、ダッシュやストップをしない為か2200km滑って僅か2〜3mmしか減らなかったそうです。

ではスラロームではどうでしょうか?
たとえば、 普段使う公園で駐車場からスラポイントまでの距離があるとか
滑走ポイントの路面や体重、滑り方、気温など様々な条件が絡みます。

比較的短い条件で挙げるならスラロームが楽しめるくらいのアスファルト(少々粗目)路面で
毎週末に滑ると消耗の激しい夏場は一ヶ月前後くらいだと思います。

これがコンクリなどの滑らかな場所だとその数倍持ちます。
もっともウイールを交換するほど腕前も上がり深みに嵌るでしょう。(^^)

ウイールが減る要素
路面の摩擦が高い 路面が荒れていると、それだけ減ることになりますがバランス感覚もそれなりに鍛えられるはずです。
路面の温度が高い 夏季などは50度近くまで上がる為にそれだけ減り易くなります。
そういうわけで、夏は硬めのウイールを選択される方が多いですね。
ウイールの硬度が低い グリップ力が高まり、乗り心地も良くなりますが減りも早いことになります。
硬度が高いウイールを履くことで乗り心地とグリップ力は低下しますが
多少良いベアリングを使うより空走距離を増やせるらしいです。
体重が重い そうそう、これを忘れていました。私にとってもかなりのウエイトを占めているファクターでございます。(T-T)
滑り方 パワースライドやTストップ、エッジをガンガン利かせた走りでそれなりに減りますよね。

でも減りを気にしていたら上手くなれないですよね。
考えてみれば、安いものならファミレスで家族で1回食事したりパッキーカード1枚分くらいだし・・・
いっそ、特売のウイールを買って出来るだけ早く使い切るという目標を立てれば良いかもしれません。
もしくは、早いうちに買ってしまえば、早く新しいウイールを心置きなく使う為に勢いがつくかもしれません。
・・・セコイ性格が上達の邪魔してるのがよくわかります。

下記に示す通りウイールが減る要素は色々あるので、一概に言えませんが・・・
路面が悪い場所でガンガン滑る重量系の方では一カ月で交換というペースになります。
私の場合は初年度は半年に1回でした。
体重が軽い子供の場合はスラのみだと2年くらい持ちそうな気もします。
何にしても使えばそれだけ上手くなるんですから。

ウイールの交換時期としては、通常直径が1cm小さくなったら(つまり5mm削れたら)交換というのが目安のようです。
四角のレンチについて
一部メーカーのシャフトは一方は六角ですが他方が四角になっています。
通常四角の方は一般にはナットと一体型の形状で空回りしないので、六角レンチ一本で外す事が出来ます。
しかし、きつく絞めすぎたりして万が一にもこの四角の方をなめてしまうとちょっと面倒です。 四角のレンチは専用工具でなかなか手に入りません。
そういう場合は、非常手段としてネジ山を作るコーティング剤を使用したり、インパクトドライバーを使うという方法もありますが
六角レンチをヤスリで削って四角にするという方法が、一番手っとり早い様です。
ウイールの入手法
安く手に入れる為に皆さんオークション、共同購入、通販等々工夫れているようです。
中にはウイールだけが目的で靴を買うと言った技もありますが、なんだか財産が目当てで結婚するような気がして
ちょっと気がひけます。

全国的に共通でこのページを御覧の方々にはネットが一番手軽だと思いますので、ここに列挙します。
例によって殆ど無断リンクですが・・・
インラインスケート用ウィール、部品の専門店です。
インライン全般を取り扱うネットショップです。(光るウイールもあります)
共同購入のコンテンツが時々開催されています。
すーGさんのページで共同購入のBBSがあります。(今はお休み中・・かな?)
海外の光るウイール取り扱いサイトです。
殆どの共同購入で利用されるウイールの海外サイトです。
但しあまり安いものには当たりハズレがありますのでご注意下さい。

●ベアリングについて 水に浸かったり、砂浜や異常にほこりっぽい場所を滑走した場合にはベアリングのメンテもしましょう
通常のメンテナンスについて

メンテナンスについては、通常はローテーションの際にウイールを外して埃を拭きとりオイルを少々挿す位で良いでしょう。
水分は大敵ですので、濡れたあとに放置すると錆が発生して翌週には明らかに回らなくなります。
それから、油切れもよくありません。油が切れると回転が落ちるだけでなく急激に磨耗が進みベアリングの寿命が縮みます。
ただし過剰にオイルがついていると埃がつきやすくなります。
ベアリングにはオイルを使っているものとグリースを使っているものがありますが、オイルは合成物なので同じ物を使い続けることが好ましいようです。
というのもグリスとオイルを混ぜると、時には固まることもあるらしいです。

また
、個々のウイールを回してみて、他のウイールより回転しなかったりカラカラと音がする物があれば洗浄、または交換が必要です。

CRC 5-56について
使用直後から快適な回転が得られるので工業用ベアリングを安く仕入れて、「ベアリングなんて消耗品」と割り切っている方に愛用されていたりします。
ただしこれは樹脂を痛めやすいので要注意です。
ベアリング内部に樹脂が使われていた場合や、ウイールをつけたまま(まさかやらないとは思いますが)吹きつけると
樹脂の部分を痛めて、使い物にならなくなる事もあります。 余分な部分についたら必ずキレイに拭き取って下さい。
実際、吹きつけてしまえば非常に軽く回るのでメンテ直後からなかなか快適なのですが、それはつまり粘性が低いと
いうことでもありますので、埃が付きやすいとか、飛びやすいということでもあります。
つまり、マメに使う必要があるということですので、毎回ベアリングを外してスプレーする事を考えると意外と面倒かもしれません。
ベアリングの種類 
ベアリングは標準規格の他にマイクロベアリングといった大きさと、シールドタイプやリングタイプといった種類があります。
まずは種類を確認して下さい。
ちなみにABECという規格は米国のベアリング規格で1から9までがあり数字が大きくなるほど回転が良くなりますが
1〜5が一般的に入手しやすいですね。
ちなみに日本ではJIS、国際規格はISOということです。(hiroさんご指摘感謝!)
マイクロベアリングはそれぞれ対応するものが必要となりますが普通のベアリングよりも回転が良いということです。
しかし、回転性能が上がるほどデリケートになるので、その寿命と値段もそれなりになります。
靴の中にはベアリングが違うだけでグレートと値段が1万近く違うものもあります。

私の感じた範囲では、見た目に下っている事がなんとかわかるような勾配で
止まるのがABEC1、一定速度で下るのがABEC3、どんどん加速するのがABEC5といった感じでした。
高品質のベアリングについて

この品質について突き詰めていくとメーカーシューズが買えそうな値段のベアリングがあります。
しかしスピード関係なら別だと思いますが、スラロームでは、そこそこの性能であれば高品質は必要ない気がします。
少なくとも私の腕前ではその性能を活かすことができない・・・というか違いにすら気がつきません。(T-T)
錆びないとかいう点ではステンレスやセラミックに物欲をそそられないこともないのですが・・・

私的にはベアリングにお金を使うより、その分ウイールにお金を使ってケチらずに交換サイクルを縮める方が
快適に長く滑れると思います。
ベアリングの差がわからないレベルでもウイールの径の違いによる滑り心地は一目瞭然でしたので。

 
交換について

聞いた所では、ベアリングはウイールを数本交換する程度は持つそうです。

インライン専用でなく、工業用を安く大量に仕入れて使い捨てとして使われる方もいらっしゃいます。
工業用ベアリングは機械工具を取り扱うお店にあります。
殆どのシューズのベアリングは世界共通で、品番は片面シールドが「608Z」(1個140円前後)
両面シールドが「608ZZ」ですが、最近はマイクロベアリング「688Z」もあるのでご注意。

 
洗浄について  

ブレーキクリーナーを使った洗浄方法はこちらです。

灯油等を使いベアリングを洗浄するのですが、間違った方法で行うとその回転性能や寿命を劣化させますので慎重に。

シールドがはずせないベアリングは、グリスが封入してあるのですがオイル洗浄を行うとその後にグリスをさせないので
結果性能を落とすことになります。(無理やり外してあとは内側にして使うという方法もありますが・・・)

オイルタイプの場合は隙間からオイルを挿す事ができます。
その際は「ちょっと挿して、回転させて・・・」という方法で根気よく行ってくださいね。

 

オイル洗浄を行うためには、インライン専用の洗浄液もあるようですが、代用品も多くあります。
灯油はその代表例で、ほかにもカーショップで手に入るキャブレータクリーナーや洗浄剤などが
ありますが、引火性が高いものが多いので絶対火気、静電気に気をつけて行ってください

1)灯油や洗浄剤を瓶に入れてベアリングを攪拌して埃とともに古いグリスを洗い流します。

うわさによると眼鏡やアクセサリーを洗浄するのに使う超音波洗浄器がとても良いとか聞いたことがあります。
Yオークションでも、さほど高くないようなのでそのうちに挑戦してみようとは思いますが
洗浄の必要も、違いを感じる技量も感覚もないのが現状。(T-T)
これらの作業を、締め切った室内で行う事は自殺と変わりない状況だと思って下さい。

洗浄後の灯油の処分について

灯油は特別管理産業廃棄物ということで、少量でも指定の方法で処分する必要があります。
灯油を購入したお店か、ガソリンスタンドへ持っていき引き取ってもらうのです。
基本的には販売店が引き取るという取り決めがあるそうです。
マイカーをお持ちでしたら給油のついでにお願いすれば快く引き取ってもらえるでしょう。

2)その後、陰干しにて乾燥して洗浄剤を蒸発させます。

洗浄剤は揮発しやすいので、半日もいらないと思います。

3)オイル、グリスを使います。

オイルに関しては、粘性の高いグリスと機械油の二通りがあります。
研磨剤が入っていないものであればOKです。
グリスタイプは、回転が性能が落ちますが(特にメンテ直後)持ちが良いようです。
オイルタイプはメンテ直後から高回転が期待できますが、給油の間隔は短くなります。

体験編

グリースの場合
私のシールベアリングも拭いているだけではシューという音がするようになったので 一般のネットリした
グリースを隙間から染み込ませたところ・・・音はなくなりましたが、回転が落ちました(T-T)
滑った感覚ではハッキリわかりませんが、指で空まわしするとABEC5がABEC3くらいの回転時間です。
一時間程滑ってみると、かなり回復しましたが手入れ前よりは回りませんでした。
下手なことはしない方がよかったかな?私の場合

グリーススプレーの場合
特に洗浄する必要もなさそうなので(単に面倒くさくなってきただけとも)
まるでオキシフルのように泡を吹きながら染み込んでいくタイプを使ってみました。
表面に残ったグリースを拭き取ってこれでお終いです。
メンテ直後も軽く回ります。
持ちとしては、私が公園でへなちょこスラロームをする程度で使用した場合は
次回のウイールのローテーションくらいまでは全然平気でした。(私が鈍感なだけかもしれません)

回転が回復しないベアリングは(今回は1個)、共同購入で買っておいた工業用のベアリングと交換しました。

光るウイールの場合
分解することなく上記のグリーススプレーをぶっかけています。
発電の為に磁石が入っているので、通常のベアリングより埃が付着しやすいですね。大した問題じゃありませんが。

寿命

1年後・・・ベアリングの寿命より先にソフトブーツの寿命がきちゃいました。(^^;)
私の靴への乗り方が悪かったためにアウトエッジへ膨らんでしまって余計にまっすぐ乗れなくなったのです。
この間にウイール交換は2回・・・。ここに下手さの原因が。(T-T)
ベアリングは異音がしたものをひとつ交換しただけで、洗浄は行っていません。


そして・・・NEWシューズ。

手でまわしてみると、明らかに空転時間は長いのですが・・・
私には特によく滑るといった差異は感じ取れません。
σ(^-^) 鈍感?
そういえば、ベアリングを工業製品と交換した激安シューズとメーカーものを半々に履いた状態の人が
「あまり変わらない」と言ってたことがあります。

適度にメンテしてあげれば、軽いCRやスラローム程度では、あまり神経質になる必要はないのかもしれません。
但し、ABEC1とABEC5では私でもわかるくらい明らかに違います。
手頃な工業製品で、交換を気にせずにどんどん滑るのが私には向いているようです。
それよりベアリングが駄目になるくらい上手に沢山滑ってあげないと靴が可哀相ですね。

 
一度洗浄を行ったあとは、状況が把握できるまではLRを行った後等、まめに埃やオイルの具合を確認したほうが良いと思います。
オイル洗浄は諸刃の剣ですから。
 



ベアリングとウイールとスペーサー
本来の面倒くさがりなので、ベアリングはたま〜にメンテする程度なんですけど、この度未熟さをウイールのせいにしていろいろとセッティングをしました。
その際に、いろいろわかったことを書きつらねさせていただきます。
(a) ちなみに、サロモンのDeflector2には、左写真の様なベアリングスペーサー(って呼んでいいの?)が
中間に挟まり、中心からベアリングの芯を押し出すことで蓋の接触を防いでいました。

専用工具()がないとベアリングを外すのに一番苦労しそうです。
私は、内部の隙間を狙ってマイナスドライバーで叩き出しましたが、誤って蓋を叩いて一つダメにしました。(T-T)
(b)
K2や他のメーカーではシャフトの直径が6.3mmと細く、ベアリングスペーサーを
シャフトに通すことでベアリングの直径に合わせています。

ネジを絞めるとウイールが重くなる・・・

私は無恥・・無知の怖さで最初、ベアリングに8mmシャフトを直接通したのですが、ネジを絞めると回転が悪くなったのでその為のスペーサーだと思っていました。
しかしこれはそういうもの以前に、この状態で滑ると回転を悪くするほかにも悪影響がある必要不可欠なものと教えて頂きました。
また、絞めすぎるとウイールが重くなる原因は、スペーサーが樹脂だったり、厚み精度が低いのが原因の場合が多いということです。

ということでアルミのスペーサーに変えてみるとか、別のウイールと交換してみる等の対策が考えられます。

(道満sk8erのご指摘感謝!)

 


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