インラインスケートの基本(初級ブレーキ編)


私の思い込みで構成されている部分が多いのでご注意ください。
ご指摘歓迎です。

ヒールブレーキ
heel brake

ちゃんと覚えなきゃね
やっぱり初心者はヒールブレーキから練習しましょう。
ヒールブレーキで坂を下っていく初心者方の話を聞いて私は大変心が揺らぎました。
・・・そうです。偉そうに書いていましたが実はヒールブレーキが苦手だったのです。

一番最初に覚えるものでしょうが、トリックでは邪魔になるので早々に外したりします。
しかしCRやLRでは狭くて長い坂も出現する事がありますので、Tストップではあっと言う間にウイールが片減りしてしまいます。


経済的で効率もよく強力なブレーキなのでやっぱり必要です。
割り切って、公園でしか履かないと言う人以外は習得しましょうね。


練習方法


下り坂克服への道で書いた通り、坂道で行うブレーキの練習は
いちいち加速の必要もなく、ブレーキング状態を維持できるのでブレーキの集中練習には最適です

だからといって、いきなり坂の一番上から始めるようなことはしないで下さいね。念のため。
 

スネ加工済み

3つのステップで行います。
(一般的にブレーキがついている、右足のヒールブレーキで解説します。)

1) 軽く膝をまげて腰を落とす。(身長を10cm程度縮める感じで)

2) 右足を少し前に出す。(両足の幅は肩幅より狭く)

3)前に出した足の4番目のウイールに体重を乗せたままつま先を静かに引き上げて
徐々に右足に体重をかけて丁度良い状態をキープします。

回転してしまう人は、つま先を内側に向けるというのも試してみて下さい。


先行足の4番目のウイール一つで滑るくらいのイメージでやってみては如何ですか?

いきなり、短い距離で止まろうとはしないで下さい。

 
ポイント
さて、血の滲むような特訓の結果、体感した感じをで示しますと・・・

・・・簡単ですね。

実は、あまり苦労しませんでした

左足で立って、そのまま右斜めまえに出した踵にどんどん加重する感じです。
この時のポイントは、ヒールブレーキの左側をつかうような感じです。
右足の左かかとでゴキブリでも踏みつぶすつもりで

両足は、やや「ハ」の字になるようにして、回転を打ち消しあいます。
でも、どっちかと言えば左足は殆ど真っ直ぐで、右足だけ内側を向きます。
(まぁ左踵を押しつけるのですから当然ですけど)

足の裏の重心は、左足は全体に加重して下さい。
爪先に重心が寄ると、左足の回転力が増すのでうまくいきません。

腰低くするのを忘れないでください。(私が、書き忘れてました)
 
いや〜ん。上手くできない
直進できない
足幅が広いと難しくなります。
いっそ一直線にするなんてのもアリかも(下記参照)

先行足の外側に加重されても直進が難しくなりますので、つま先を内側に向けて下さい。

加重バランスが悪い。
ブレーキの度合いによって異なりますので体感しながら調整して下さい。
緩やかな下り坂でブレーキング状態を続けてバランスを探りながら滑って下さい。
坂の終わりの方で斜めに下るなどして練習します。
 
ごたく

見苦しい足ですいません
逆足にヒールブレーキをつけてみました。
私の場合は軸足が右足なのですが、うまくいかずそれならいっそ・・・と
足を完全に一直線上にすると簡単にできました。
これは重心が中央にあるのでかなり強力なブレーキングが出来ます。
上手くできない人は試してみて下さい。(笑)

右足と左足でブレーキングスタイルが違うのもまた一興。
 
ヒールブレーキも急制動に使ったりと奥が深いんですよねぇ。
ヒールブレーキがすり減っているころにはヒールブレーキもこのページも必要なくなっているはずです。

鉄製で火花がでるヒールブレーキがあるそうですが、あれなら欲しいなぁ。(でも、あまり効かないんでしょうね)

ローラーブレードはヒールブレーキが外しにくいものが多い様ですし、サロモンには初めから外した状態で添付しているものもあります。
どうせ簡単に着脱できるのなら、両方につけるのも良いと言う事です。(それが可能な靴は限られますが)
長い坂で足を切り換えてブレーキングが出来るので楽らしいですよ。
 
取っちゃおうか?
これから始める人で、スラローム中心にやるつもり人の場合は、滑走場所も限られているので外してしまうのでも構わないと思います。
スラロームでヒールブレーキが邪魔になるのでクロス等でも利き足じゃないスタイルを先に身につけることとなり苦労します。
っていうか、苦労してます。(T-T)
それに、ある程度のスラロームが出来る様になればヒールブレーキは即席でマスターできると思いますよ。

▼ラウンドストップ
回転の為のスペースが要求されること、後ろを向いてしまうこと、高速からの停止は難しいことがありますが
ウイールをあまり減らさず、Tストップと同様に頻度の高い停止法です。
これが、坂道の減速に使えればいいんですけどねぇ。(相変わらず坂道コンプレックス)

オープンやモホーク等への序章として体重移動が無意識に出来るようになるまで繰り返し練習しましょう。
とりあえず、私の場合は反時計回りが楽でしたのでそちらで解説します。
( まぁ図の上でだけならどっちでも描けますけど、本人は逆回転はまったく出来ません)
1
足を前後にずらして後ろ足回転の為に、やや前足加重。
ここで腰を落としながら・・・
2
後ろ足の加重を爪先に寄せて少しだけひねると・・・
(もしくはやや踵を浮かす)
3
後ろ足が反転し、回転を始めるので
それとほぼ同時に後ろに倒れないように内足加重へ・・・
4
「し」の字を描く感じで大体停止します。
両足は殆ど均等な加重に戻っています。
 
比較的簡単な技なので、あまりこれといったコツは無いと思いますが、
嫁さんがここまで到達したら、捕捉解説がつくかもしれません。

いきなり逆回転をやってみると体が何かにとり憑かれたかのように抵抗して上手くいきません。
私はできないと書きましたが、できることなら早いウチから逆回転もしっかり練習しておきましょう。
(説得力ないですね。でも、飛燕では似ような動きが左右必要になります)
▼パワースライド以前
やっていて、動きが似ている様な感じもしたので、一緒にアップします。
パワースライドなんて十年早いといわれるかもしれませんが、ラウンドストップの練習に合わせて
パワースライドの重心移動とステップを練習するのも良いと思います。
スライドするかはともかく、一応止まれますし・・・。
重心移動等も私に通用した場合で、例によって嘘書いてるかもしれませんが
ラウンドストップがモホーク等の練習に通用した様に、このステップもビー・スピン等の練習につながると思います。

1

軸足を意識して、回転させる為に爪先に重心移動すると同時に
腰を落としてオープンスタンスの要領で足を開きます

2
(一瞬の動作です)
速度がある場合は、大きく足をまわして歩幅を広くとりましょう。
ここでいっそ、足を浮かせてしまうとスライドしやすく、より簡単ですが路面が悪い時に
急激な反動がくるのでスライドさせる方が安全です。
3
軸足が反転終了する時点で外足(ブレーキ足)のインエッジに少し加重。

パワースライドはここで靴を寝かせ始めます。
4
停止して終了。

出来るだけ遠くに足を置くと靴が良く寝ます。
パワースライドはここで靴が寝ているのでグリップ力がなくスライドします。

これらの練習は下手なうちは平地でやると単に停止方法の練習となりますが
上り坂に向かっておこなうと1回転してスピンの練習になります。

▼Tストップについて

先日、坂道でブレーキの大切さ嫌と言うほど実感した私は他より先にこの練習の順位をあげました。

片足で滑りながら後ろ足を引きずるTストップは減速に大変有効な技ですが、私は
初心者が片足で滑る技術を身につけるには、ある程度の滑走時間が必要ではないのかと思います。
逆に、このTストップの練習が、片足で滑る練習にもなるでしょう。

こんなセコイ事考えてるのって僕だけ?
貧乏な私は、始めウイールを引きずるのに抵抗がありましたが、大丈夫です!確認しました。
初心者が練習で引きずったくらいでは無くなりません。
きっとウィール交換より先に、このページが用なしです。
まず、なめらかな場所で練習
後ろ足を引きずる感覚を身につける以前に、前足加重を安定してできない私も滑らかな路面では比較的楽にできました。
アスファルトでは、後ろ足をガラガラと引きずるのですが、コンクリート等の路面ではスーッ!っと静かに引きずれるので
前足にも挙動が伝わらずに簡単です。
小さな子供には・・・ 
片足をひきずりながらすべる感覚に慣れる為に、片足をひきずりながら歩くのはどうでしょう?
はじめは小さな一歩でズーッ!ズーッ!と、慣れてくると少し勢いをつけてから引きずる距離をだんだん伸ばしていく。
体は軸足の真上にあるように
つまり、軸足(前足)にきちんと体重が乗っていることが重要です。
前述の足を引きずる練習では、重心が後ろに残りがちなので、コレ重要です。
視線は遠く
片足に重心を集めるような不安定な滑り方は特に上半身がふらつかないようにする事が
大事ですので視線を遠くにおいて上半身を安定させましょう。
膝は軽く曲げる程度で・・・
初心者のうちは腿の必要な筋力が多少不足していたり、殆ど片足で上体を支えるのに
腰を落とそうと膝を曲げたりすると、膝に力がはいって返って不安定になると思います。
足首の角度・・・・Tストップここに極まれり
Tストップで、引きずられる方の足が重要です。理想は直角でTの字ですが、そう上手くいきません。
ひきずられる足なので力を抜きがちですが、ひきずられる方の足首(スネ)に力を入れて下さい。それだけです。
理由は、力がはいっていれば、引きずられる足首は「」や「」になっています。
その状態で、後ろ足を寝かせて始めからグリップを失わせた状態で接地すれば体の回転を防げます。
ところが、後ろ足の力を抜くと、つま先から先に接地して足首の角度が開くのでラウンドターンのように回転して
後頭部強打の危険性があります。
「回転してしまう」という諸兄、後ろ足の力を抜いたり、つま先から接地したりしてませんか?

ちなみに、あまり足首を曲げても、接地した足が軸足より逆側にもっていかれます
(すいません、画力がなくって)
あまり深く考えなくっても、足首に力がはいっていれば大体OKだと思います。
両足平等に
この技は直線を使って練習しますので右足を軸足に往路、左足を軸足に復路をと、どちらの足でも満遍なく
出来るよう練習しましょう。でないと、ウイールが片方ばかり減っちゃいますしね。
慣れてきたら、速度を上げて止まれる練習もしましょう。
速度をあげる為には、重心を落とし後ろ足を大きく広げて加重の割合を高めます。

平地でTストップが出来るようになっても、坂道で加速した状態からの急激な減速は、初心者には無理です。
加速してしまったら手遅れです。初心者には打つ手がありません絶対に加速しないように

安定したTストップができる頃にはワンフットもきっと簡単でしょう。
どれ、これでワンフットも・・・・・・・・・・・・出来ない。ごめんなさい。大嘘言ってました。