スピン ヒップホップ系も混ぜて解説しちゃいますが気にしない気にしない
普通に滑る上では不自由しないくらいに育ったバランス感覚をさらに鍛えるために体に課題を与えています。
回転運動に慣れる事で様々な挙動やトリックの繋ぎに使えればという思いもありますが
狭い部屋で可能な練習が行き詰まってきたという理由もあります。

●スピンの目的
私がスピンを行う目的としては二つの目的がありました。

1) 目を回さない技術を身につける

フィギュアスケートのようにいくら回転しても目を回さないようになるには、視線が重要でした。
景色をボーッと横一直線の線としてとらえられるようになる事が重要な様です。

キレイに回転する様になれば景色は真横に流れる直線になります。
これが波打つのは軸が出来ていないということで、数分も立たないうちに酔います。(02年7月25日日記参照)

平行にキレイに回る為に地平線を目で追うと良いと思います。

2) 軸をつくる

回転の軸がちゃんとつくれないと、いびつに刺さった団子のようなものでキレイに回れません。
背筋を伸ばす事も重要ですが、首(頭)がふらつかない事が一番です。
アイススケートでも使われる表現ですが、頭の先についた紐を引っ張られる感じです。


踵&爪先の組み合わせ
●回転中のウイールの状態

当然接地するウイールの数が少ないほど長い回転が可能ですが
両足で8輪すべてが接地した状態でも勢いである程度の回転が可能です。
回り初めの頃はこの状態で軸をつくる事に専念するという手もあります。

しかし、スピンの基本形としては「つま先&踵」での回転になります。
多少不安定でも極端に浮かせる必要は全くありませんし、この方が軽い勢いでも
ある程度の回転が可能なので初めの挙動が少なくて良い分、楽かもしれません。
リビングの床に傷をつけない為にも私は初めからこっちです。

尚、左図は画力不足を補うために極端に角度をつけてずらしてあります。
●体軸と足の位置(TVの回転台で検証した結果です ^ ^;)

トゥ&ヒールで回転した場合、回転する軸は当然左図のような位置関係になるはずです。
私の場合は、やはりこの形を意識している時が安定しています。
×
悪い例・・・とは、言い切れませんが、この様に接地点が並ぶように足の位置が
前後にずれている場合は、安定した軸がつくりにくいと思います。

回転開始 捻りのきっかけ動作で成否の殆どが決まります

足については左右同じ重量配分で形をつくるだけで、回転は上半身の真っ直ぐな捻りだけで行います。

初めの頃は、回転数よりも軸の形成が重要ですので勢いよりも安定しやすい腕の振り方を重視します。
軽く拳を作って両腕を前後に伸ばしてまっすぐに体を捻じります

それぞれのポイントは・・・
* 手は肩に力がはいらないように、卵を握っているように軽く握ります。
* 腕の位置をそれぞれ対の位置に保つことで回転中の安定を図ります。
* 頭がまっすぐに沈むように体がまっすぐ捻じれているかが重要です。部屋の中ならば、鏡やガラスに写る姿で確認して下さい。


そのまま捻りを戻して回転と同時に伸び上がります。
腕は水平に回して下さい。勢いをつけようと力んで腕を振り上げて上半身がふらついていたのは私です

●回転中

回転中の腕の位置
回り初めの勢いをつけるのに重要な腕は、回転中はふらつきの元です。
勢いをつけると同時にミイラか死んだセミのようにコンパクトに格納してください。

私の場合は腕の重みが前方に偏らないように、左肘を引くような感じで格納しました。(左図)

※ この方が回転し易いのですが、キレイな軸を作る為には腕を水平に伸ばした形で
練習するのがいいというお話です。

回転中の軸の構成
基本的に軸足が存在せずに、両足が同じくらいの移動量で回転してれば成功です。
背筋がまっすぐに伸びて、頭が股間の真上にある状態が維持できていれば、OKです。
頭がふらついてしまう場合は頭を紐でつり上げられるようなイメージを意識してみて下さい。

逆もまた真
横に流れる景色で軸を確認するのでなく、景色が横に流れるように視線を意識すると
頭が安定します。

オマケ
何かの番組でスケートの回転養成キプスとかいって腰痛ベルトのような商品を開発したと
ありましたので、腰痛ベルトをお持ちの方は試してみる価値あるかもしれません。

あとはひたすら回転して慣れながら、360度、540度、2回転、3回転と増やしてゆきましょう。


スピンについてさらに正しい理解のためにh/i-RomさんのHPや「グルグル研究室」などをお薦めします。

葛西ではアドバイス有り難うございました。

03/01/20 加筆