サヨナラ、ニッポン

ドキュメンタリーが好きです。
夜中にダラダラと作業をしながら、つけっぱなしのTVで流れたこの番組では
中国で仕事をしながら語学研修という名目で大連に行った人たちの
生活を紹介していました。

10万そこそこの給料にもかかわらず、60平米の高層マンションに住み
日本人相手のオペレーター業務で生活する人たちです。
結局は行った人たちの、スタンスによるのかもしれませんが
この番組では「日本で燻るよりも・・・海外でキャリアアップ」という甘言に乗せられて
ある意味、企業に利用されている人たちを描いているようでした。
(最後に紹介されていた人は違ったようですが)

しかし、現地では日本語のみで生活が出来るために多くの人は日本語が使える
サービスをうけながら割高な食材で生活をして結局語学が身についていないのです。
これは、日本で働く出稼ぎ労働者の逆バージョンに見えました。
嫁さんの同郷の人が日本の工場などで働いていますが
彼女らは割安だけど自国では数年でマンションくらい買えそうな賃金をもらい
質素な生活で貯金をしています。
(もっとも現在国内にいるフィリピン人は、殆どが扶養か元扶養による在留者です)
嫁さんのように、十何年生活していても結局、母国語のサービスを利用して
なかなか日本語が達者にならないあたりも・・・(^^;

それに対して、現地人は貧欲でこの難しい日本語をマスターして
どんどん上を目指しています。
現地法人にしても、日本語だけしか話せない人材ならいずれは
どこかで日本人を使うことをやめるかも知れません。
こうなるとキャリアアップどころかいたずらに歳をとっただけで
ますます将来の選択肢が減ることになります。

そもそも、仕事で日本語しか使わないのなら、日本で働きながら
インターネットによる語学習得でも十分な気もします。

こういう現実を知っておく事はとても大切だと思いました。
というか、未来のない自分より、子供に知っておいて欲しい。

逆に万が一、自分が生活できない体になったらお金のかからない国へ
送って欲しいと常日頃子供に言ってます。

65歳以上の十人に一人は、認知症という世の中ですから
あながちあり得ないことでもないけど、あと十数年と考えると
タイムリミットのようで逆に仕事の気合いが入ります。

なんてblog書いてますが(笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です